システムが主役となっている社会で、よいシステムを作り出すことが難しくなっているという事態は、現代社会が直面している大きな課題を提示している。特にわが国では、システムを有効に構築・運用・進化させるために必要な水平統合への社会的な受容の度合いが海外と比べて小さい。システムイノベーションセンターでは5年前の発足以来この水平統合のテーマを掲げ、産業界の視点から愚直にこのことを主張し続けてきた。最近では我々の主張が認識され始め、「卓越したシステム」を構築するにはどうすればよいかが真剣に議論されるようになってきた。
このような状況に鑑み、今の日本にどのようなシステムを構築すべきか、日本のシステム構造をどのように作りあげていくべきかを、システムイノベーションセンターでは各分野にわたって検討を重ね、提言へとまとめる活動をしてきている。以下に、この活動から発出された「SIC戦略提言」を掲載していく。
この提言が、「失われた30年」の次の「得られた30年」を切り開く産・学・官の努力の結節点となることを期待したい。
システムイノベーションセンター 戦略委員会
◇SIC戦略提言-I
「人生100年時代にふさわしい高齢者の自動車運転にかかる社会システム構築に関する提言」
ダウンロード(PDF,2MB) 2024年2月2日
◇SIC戦略提言-II
「『現場』を重視する科学技術政策を:
研究室連携による卓越システム構築プロジェクトの提案」
ダウンロード(PDF,1.4MB) 2024年2月13日
◇SIC戦略提言-III
「エネルギー移行を促進する連携構築のための新システムの提案」
ダウンロード(PDF,3MB) 2024年9月13日