開催日時:2022年3月7日(月) 15:00~17:00 講義タイトル:これからのロボティクスに求められるAIとは 講師:理化学研究所 脳神経科学研究センター‐TOYOTA連携センター ユニットリーダー 下田真吾 氏(SIC学術会員) |
産業革命以降続いてきた自動機械・自動制御の発展による作業の自動化は,Deep Learningに代表されるAIの登場で新たな局面を迎えつつある.これまでは,人工物・ロボットを思い通り動かすことで,目標作業を達成することが自動制御の目的であり,安定環境中では,高速さや精密さなどの側面で人間をはるかに凌駕する能力を持ちえた.しかし,そのようなアプローチでは,人の介助や見守りのような,いわゆる「臨機応変さ」が求められる作業には,全く対応ができなかった.
そのような状況でのAIの登場は,ロボット自身が環境を認知し,自ら判断して行動するシステムへの発展が期待されている.しかしながら,ビックデータからの特徴量抽出では,画像処理や新薬開発なので目覚ましい成果を上げているAIでも,ロボット自身による臨機応変な認知・判断は言うに及ばず,日常環境における自由な移動といった単純な作業でも,制御することはできない.
臨機応変な対応が求められる,不確定要素が多分に存在する環境・状況でのロボット制御に足りないものは何なのか,そしてそれを克服しうるアプローチはいかなるものか.未知環境への適応アルゴリズムであるTacit Learningの基本原理を基に,生物制御原理から見えてくる,未知環境へ適応する可能性を秘めた制御法について議論する.
( https://sysic-org.sakura.ne.jp/SICregistration.html )
より、記載の案内に沿ってお願いします。
参加申込締切り日 3月4日(金)
* 「SIC学術協議会特別講義」は、学術協議会会員(学術会員)による、それぞれの専門分野とそこにおけるシステムに関連する講義です。
* お問い合わせ等は、SIC事務局 office@sysic.org まで、ご連絡ください。