名古屋大学大学院医学系研究科

下田真吾 特任教授

生物の運動制御、人工知能、ロボティクス

　生物の運動制御はどのようなシステムとなっているのか．その原理を解明し，人工物の知能化やヘルスケアへの応用を目指す．
　予測不能に変化する自然環境の中で，その変化に巧みに適応することができなければ，生物は生きていくことはできない．果たして，どのような原理原則を用いて，生物は未知環境への適応を実現しているのであろうか．この未知環境への適応能力は，現在のAIのアンチテーゼであり，環境と相互作用しながら実時間の中で未知への適応する，いわば収束現象とも言える．そして，この能力の原理を解明し，人と共存可能な人工物の知能や，日常生活の中での健康モニタリングなどへの応用を目指していく．